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HiVi CAST ハンドブック レッスン12


スピーカーの接続チェックとレベル合わせをやってみよう(後編)

 前回お届けした前編では、AVセンター側で設定を行なうディレイタイム、スピーカーコンフィグレーション、そして各スピーカーが正しいスピーカー端子に接続されているかどうかを確認する方法について解説しました。今回はその先、スピーカーケーブルの極性が正しく接続されているか、5.1チャンネルのレベルが合っているか、そして隣接するチャンネルとの間にきちんと音像が定位するか、について確認してまいりましょう。

 ここでテキストとするのはHiVi CASTのタイトル2「オーディオチューンナップ」のチャプター4、「スピーカーの音量と位相チェック」 HiVi CASTを使ったチェックを行なう前に忘れないで欲しいのが、AVセンターなどのテストトーン発生機能を使って各スピーカーのチャンネルレベルを大まかに合わせておくこと。再生周波数に手を加える自動音場補正機能などは、ここではひとまずオフにしておいてほしい。

●フロント左右とセンタースピーカーの位相を合せた信号を再生

 最初に前回の復習。フロント左右のレベル合わせとスピーカーケーブルの極性合せからやってみよう〔タイトル2/チャプター5〕。男性ナレーションと楽器「ボンゴ」の音が左右のスピーカー中央から聴こえて来るだろうか? 右から聴こえてくるときは右のレベルを下げてみよう。左から聴こえてくるときは左のレベルを少し下げてみよう。レベルの上げ下げはどちらでも構わないが、初期設定値付近から大きくはずれない方が音はよいはずなので、AVセンターの表示を見ながら、上げるのがよいか、下げるのがよいか見きわめよう。そして、どこから聴こえてきているのかわからないときは、このあとの〔タイトル2/チャプター6〕を試してみてほしい。このチャプター5と6を聴き比べれば、音像が左右スピーカーの中央から聴こえてくることの意味が理解できるだろう。フロント左右のスピーカーが挟む空間付近から音が聴こえるように感じられたら、〔タイトル2/チャプター7〕センタースピーカーのレベルと位相合せを試そう。


●センタースピーカーの位相だけを反転させて再生

 センターとフロント左右スピーカーのレベル合せと、スピーカーケーブルの極性合せはここまでとは少し違うプロセスを踏む。レベル合せは、フロント左右スピーカーから出力される音と、センタースピーカーから出力される音を比較することで行なう。同じ音(フロント左右それぞれは3dB下げている)が入れ替るように再生されるので、双方が同じ音量に聴こえるようAVセンターのレベルを調整すればよい。このとき、フロント左右のレベルは変えないことが重要だ。続いてセンタースピーカー用ケーブルの極性確認。〔タイトル2/チャプター8〕の画面で、センタースピーカーのイラスト部分に+の符合が表示されている時音が大きく、−の符合が表示されているとき音が小さく聴こえるのが正しい状態。これが逆に聴こえるようなら、センタースピーカー用ケーブルの+と−を入れ替えて試してみよう。これで改善されるなら、接続が間違っていたことになる。


●隣接チャンネルが形成する音像をチェック

  続いて、フロント左右とリア左右で、互いに隣接するチャンネルとの音量バランスと極性をチェックしよう〔タイトル2/チャプター8〕。方法は、〔タイトル2/チャプター5〕で行なったフロント左右の時と同様だ。ただし、スピーカーの振り角や高さ、あるいは同一スピーカーでないケースが想定されるので、それよりはるかに難しく感じられるはず。男性のナレーションと楽器「ボンゴ」の音を聴くときは、チェックするスピーカーの方向に向いて座ろう。たとえばフロント左とリア左とで、レベルとスピーカーケーブルの極性を確認する場合は、フロント左をフロント右に、リア左をフロント左に見立てるという具合だ。フロント左とリア右の距離が3m以上離れているときは、その間にしっかりとした音像を結ばせるのは難しいので、あまりそこに固執せず、音を聴きながらスピーカーケーブルの極性に間違いがないかを確認する程度にとどめておこう。もし、ここで2つのスピーカーの間に音像を結ばせたいと思うなら、リア左のスピーカーの振り角を変えながら音を聴いて、ベストポイントを探してみてほしい。これまでの経験では、視聴位置後方に向けて音の放射軸を外すと好結果が得られることがあったことをご報告しておきたい(下図参照)。このあたりの細かなセッティングについては、次回再び触れることにする。



(HiVi CAST担当 K)

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