画質と音質にこだわるなら、Super HiVi CAST
HiVi CAST ハンドブック レッスン14


サブウーファーの音量と位相をチェックしよう

 今回は縁の下の力持ち、サブウーファーの設置と調整方法がテーマです。とかく難しいと思われがちですが、HiVi CASTの指示通りにセッティングを追い込んで行くと、案外ピタリと決まりますよ。サブウーファーを手なづけてこそのサラウンド。映画も音楽も今までよりももっともっと楽しめるというものです! では、メインメニュ−から「サブウーファーの音量と位相チェックを選んでみましょう。

 最新AVセンターに続々と装備されつつある、いわゆる自動音場補正機能。スピーカーの本数から大小の検出、そして視聴空間に合せた再生周波数特性の実現。そのなかで、もっとも高い能力を必要とするのが、実はサブウーファー関連の設定機能だそうである。一定の周波数以下の音声信号を通過させるためのフィルターを通ることによる遅れとか、視聴位置との距離、あるいはサブウーファーを使用する空間との干渉などをセッティングの考慮にいれなければならないからだ。
  最新AVセンターが備える、高性能なコンピューター処理をもってしてもやっかいなサブウーファーのセッティング。それは、やはり人間の聴覚にとっても難物だ。たとえば読者のみなさんのお宅を訪ねて、その音を聴かせていただくと、たいていの場合、サブウーファーが盛大にうなりを上げていることが多い。重低音が自己主張しているイメージだ。ここでひとつ、教訓めいていえることがある。それは「サブウーファーは控えめに使おう」ということだ。


  では、まずその置き場所の検討から始めよう。サブウーファーはその名が示す通り、あくまで「サブ」の存在だ。何のサブかといえば、コンテンツに独立して収録されている重低音(LFE=ロー・フリケンシー・エフェクト)再生を受け持つことで、映画や音楽に一層の面白さをプラスするためのサブ。そして2本から9本ほど置かれるメインチャンネルに対するサブである。スタンダードなケースで考えれば、メインチャンネルは5本。仮にAVセンターのスピーカーコンフィグレーションで、すべてをスモールとした場合には、その5本に送り込まれるはずの重低音と、先述のLFEがサブウーファーに回されることになる。いくつかの例外はあるにせよ、映画ソフトを観てゆくと、サブウーファーに回されるような重低音は、やはりフロント左右のスピーカーに振り分けられていることが多い。もしサブウーファーを1本しか置かないのであれば、やはりフロント2本のうちのどちらかに寄り添わせる置き方がよいだろう。このあたりの理由については、HiVi9月号の本コーナーでも解説しているので再読いただきたい。一般家庭では、底に置かれる家具や間取りの関係から、必ずしも理想的な場所に置くことは難しいと思うが、たとえば視聴位置の背後などは避けた方がよいと思う。低音に指向性は希薄であるとはよくいわれることだが、それはかなり低い周波数領域でのことであって、ここでいうサブウーファーが再生する程度の音では、実際に聴いてみるとどこから音がでているのかかなりはっきりと知覚されるはずだ。



 置き場所を決めたら、次は音量の調整。HiVi CASTタイトル2/チャプター21で、自分のメインスピーカーのサイズを選んだら、そのままベースマネジメントに関する説明に耳を傾けよう。解説はやがて音量調整に関するものへ変り、ステレオ収録の音楽が流れ出す。HiVi CASTでは、この音楽でサブウーファーとメインチャンネルの音量バランスをチェックできるようにしている。したがって、このメニューをこなす前にAVセンターのテストトーンなどで、ざっと音量レベルを揃えておく必要がある。ここで聴感上のレベルが揃ったら、次にサブウーファーとフロント左、センター、フロント右の3本とサブウーファーの位相を合せる作業へ入る。ここでの位相合せとは、各スピーカーの位置を定めたあと、視聴位置において、低音がもっとも大きく聴こえるようにサブウーファーの位相切替えスイッチ(PHASE=フェイズ)もしくはボリュウムを操作することだ。この作業は、必ず視聴位置で行なわなければならないため、実を言えばリモコンが不可欠。かつてサブウーファーにはリモコンが標準装備されていたものだが、その商品価格の下落に伴い、現在ではほとんどが未装備となっている点は残念。リモコンがない場合には、別の誰かにサブウーファー本体の操作部に張り付いてもらい、切り替えてもらいながら最適ポイントを探るしか手段はなさそうだ。
  さて、いよいよ次回は最終回。サラウンド再生の最終チェックへと進みたい。


(HiVi CAST担当 K)

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